立ち読みコーナー
目次
232ページ
約束の花嫁は黄金の鬼に溺愛される   7
黄金鬼と里帰り            207
あとがき               231
55ページ~
「!」
 着物を脱ぎ捨てた彼の裸体に、目が釘づけになる。
 しなやかで筋肉質な肉体美は圧巻だった。強靱そうな巨体もだが、その中心にある勃起した巨杭を目の当たりにして息を呑む。
桁外れに恐ろしいサイズの楔の目的が明らかで震え上がった。
 もはや、凶器でしかない。あんなものをねじ込まれた日には流血沙汰は確実だし、下手をすれば死にかねなかった。
 それが死因になるのは、なんとしても避けたい。
 匍匐前進で猛然と逃げ出した途端、足首を掴まれて難なく引き戻された。
「こら、逃げるな」
「犯罪はだめだから!」
「なにを言っているんだ?」
「股間のもの使うと、殺人事件になるよっ」
「なるほど。そういうことか」
「だから、離して」
「できない相談だな」
 あっさり答えた彼が、四つん這いで開かされた維月の脚の間に陣取った。無防備な秘処をさらすだけでも、いたたまれなさは抜群だ。
 さきほどまで指が挿っていたところに、熱い切っ先を押し当てられて身震いした。
「本当に無理なの!」
「無理かどうかはともかく、最も楽だという体勢を選んだ」
「そんなの……ひぁ…待っ……うああっ!?」
 後孔をこじ開けるように、灼熱の巨塊がめり込んできた。
 挿るわけがないと、なんとか拒むべく後孔を引き絞ったが、強行突破される。
 当然ながら、指三本とは比較にならない。あれだけ延々と入念に慣らされた襞をもってしても、巨茎を迎え入れるには至らなかった。
 一番太い先端部を呑み込むまでも、かなりの時間を要する。
 過剰なほどに与えられていた快楽が一気に消し飛んだ。
「くぅうう……い、たい……痛い…ゃ」
「息むな。身体の力を抜け」
「やっ…うぁう……やめっ……挿ら、な…うう」
「深く息を吸って吐くんだ」
「嫌、んっ……抜い、て……ぅく……抜いてっ」
「ならば、痛覚を麻痺させるとしよう」
「ひうっ……う、う、う……やだ……あ…?」
 あまりの激痛に中断を頼んだ直後、痛みがふっと和らいだ。背中に覆いかぶさってきた彼が性器にも指を絡ませてくる。
 わずかな苦痛と快感のせめぎ合いに、感情が定まらない。
「んぁん……も、やめ…ぅあ……く、ううぅ」
「やはり、初めてでは無理か」
「うぅく…んっ、ん……うんっ」
「だが、どうしても交わる必要がある」
 囁きとともに、うなじや耳裏の薄い皮膚、耳朶を甘噛みされた。耳孔に舌を入れられて首をすくめる。
 性器を愛撫しつづける手も止まらず、精を吐いた維月の上体が頽れた。
 下肢は彼に支えられているので、腰だけを掲げた卑猥な姿勢だ。中を軽く揺すられて身を震わせた。
「や……あ、んくぅ……動かな…で」
「奥までいくのは断念するにせよ、私の証は刻まねば」
「ど、いう……こと…?」
「人の身のまま里にいると、一昼夜以内に衰弱死してしまう」
「……え?」
「それを防ぐには、我らの精気をある程度、身の内に取り入れて馴染ませるしかない」
「!?」
「おまえに関しては無論、私の役割だ」
「んあっ」
 腰骨を強く掴んだ彼が、おもむろに腰を揺らし始めた。
 途中とはいえ、狭隘な襞内で抜き差しされる巨楔の圧迫感に苛まれた。ゆるゆると揺さぶられながら、布団に片頬をつけて制止を訴える。
「い、や……嫌ぁ……も、だめっ」
「泣かれても、こうするしかないのだ。すまない」
「あっ…うぅあ……ん、壊れちゃ…う」