立ち読みコーナー
目次
226ページ
モフィス・ラブ ~ミケとオオカミの結婚攻防戦~  7
あとがき                     218
84ページ~
 男同士はここを使って繋がることを、新妻は改めて教えられた。
「新妻さん、久しぶりのセックスだから触られただけで恥ずかしいほど感じているね。見ている俺も感じてしまう。俺の指、気持ちいいね?」
 尻尾の付け根の部分を強く扱かれながら、指の腹で後孔をくすぐられる。勝手に腰が持ち上がって、新妻はベッドに顔を押しつけて低く喘いだ。
 弱点を突かれて弄られると、こんな凄い感じ方をしてしまうのか。ジャックの指が気持ちいい。体中が熱くて、ジャックの指が欲しくて腰が揺れる。たまらない。こんなに触れられているのに、気分が悪くなるどころか欲望で溶けてしまいそうなほど気持ちがいい。
「ジャック……っ」
「可愛い、新妻さん」
 かぷ、と、ジャックが新妻の尻尾の付け根を噛んだ。
「ひっ、ぁ、あ、あああっ、あーっ!」
 脳裏に閃光が走り、新妻はたちまち射精する。だが快感は、射精したあともじわじわと続いて苦しい。
「噛んでもらったことない?ここを噛まれると凄く気持ちいいんだ」
「は、初めて、だ……こんなの……」
「じゃあ、いっぱい囓ってあげるから、新妻さんも素直に腰を振って」
 まさか。そんなことを何度もされたらよすぎて死ぬ。
 新妻はジャックから逃げようと腰をひねったが、カプリと尻尾を噛まれた途端に快感で動けなくなった。
「俺も、早く、ここに入れたい」
 後孔に自分の尻尾を感じて、新妻が「ひゃ」と声を上げた。
 自慰のときに尻尾の先端で後孔を刺激したことはあるが、激しい快感と同時にどうしようもない罪悪感が沸き上がったので、すぐにやめた。
 長い尻尾を持つモフは、そういう行為にも使うらしいと話は聞くが、新妻は自ら使おうとは思わなかった。
 なのに今、自分の尻尾で後孔を擦られて快感の沼の中に沈み込んでいく。ジャックに掴まれて、玩具のような使い方をされているのが、余計に興奮する。自分の尻尾の先端が、ジャックの指と一緒に後孔に挿入されていく。
「俺の尻尾だと入らないけど、新妻さんの尻尾は丁度いいね。こんな風に動かしてみると、どう?」
「あ、あ、あっ、いい、それ、いいっ、感じる、ジャック、俺、気持ちいい……っ」
「自分の尻尾に感じちゃう新妻さん、可愛い。もう少し柔らかくしたら、俺のペニスを入れさせてね?」
 尻尾の付け根を噛みながら言うのが憎らしい。痛いのに気持ちよくて怒れない。
 もっと噛んでくれとねだってしまいそうになる。弱点を攻められて、新妻は何度も勃起してしまう。
 そういえば照明はつけっぱなしで、自分の浅ましい姿が丸見えだ。裸で、腰を突き上げて、だらしなく快感の精を漏らしている。
 しかし、この姿にも興奮する自分がいた。こんないけないことを思ってしまうのは、きっと尻尾の付け根を噛まれたからだ。
 ジャックは楽しそうに、新妻の尻尾を食み、玩具のように扱っている。
「新妻さんの尻、噛み応えありそう……」
「あ、バカ、変な痕を残すなよ?ダメだから、そんな……っ、あっ」
 大して柔らかくもないのに、ジャックはカプカプと尻を噛んでいく。時折痺れるような痛みが走るので、歯形が付くほど強く噛まれたのだとわかった。
「噛むのはもう、オオカミのモフの習性だと思ってください。好きだから噛んでしまう」
「んっ、ん、ん……、ぁああっ」
 今度は噛まずに、音を立てて舐め始めた。
 ジャックの舌は柔らかく温かくて、それで会陰から後孔にかけて舐められると激しい羞恥と同時に電流のような快感が尾てい骨から背筋へと駆け上がる。
「そんな場所、やめろ、シャワーも浴びていないのに……っ」
「新妻さんの匂いが濃くて、俺は好きです。俺に舐められて恥ずかしいの?可愛い。凄く可愛い。恥ずかしいけど、でも気持ちいいよね?いっぱい気持ちよくしてあげる」
 挿入されていた尻尾を抜かれて、代わりにそこを丁寧に舐められる。今度は指が挿入されて、くちゅくちゅと恥ずかしい音を立てた。
「新妻さんは初めてだから、とろとろに柔らかくなるまで可愛がってあげる。それから挿入した方が痛くないから」
 これ以上とろとろにされたら、頭がおかしくなる。もう勘弁して欲しい。
 新妻は「いいから、早く」とそれだけ言って、後孔の中で動いているジャックの指をきゅっと強く締めた。
「……新妻、さん」
「体がもたない、から。早く……っ」
「新妻さんが……おねだり……っ!俺、立派な夫になりますからね?愛してます。新妻さん、俺の可愛い人……っ」
 てっきりこのままの体勢で続きをするのかと思ったら、仰向けにひっくり返された。
「え……?」
「顔が見たくて」
 てへと可愛らしく笑うジャックに、新妻は「バカだなあ」と言った。不思議と胸の中が温かくなって、「ストレートだけど、こいつとなら、まあ、いいか」という寛大な気持ちになっていく。
「痛いのは、ナシ、だぞ……?」
「はい」
 腰を持ち上げられて、そこにジャックの陰茎が押し当てられる。鉄のように熱くて、いやらしく滑っていた。それがゆっくりと中に入ってくる。
 痛みよりも圧迫感が勝った。慎重に深呼吸を繰り返し、体の中を暴かれていく。重なり合った胸から二人分の鼓動が聞こえた。緊張と興奮で早鐘を打つようだ。
「新妻さん……熱くて気持ちいい。動いていいですか……?」
「もう好きにしろよ。俺はお前に、明け渡したんだから」
 まずは体を。あと、多分、そのうち心も。