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戦国をとこ大奥 ~異世界で男だらけの茶の湯合戦~  7
あとがき                      227
 口元を片手で拭いながら伸び上がってきた彼を、涙で滲んだ目で睨んだ。
「…誠に、飲んだのか」
「まあな。あなたは別に、俺のを飲まなくていいよ」
「……飲む」
「無理しなくていいって」
「男に二言はない」
「おっと」
 力を振り絞って起き上がり、典秀を布団に押し倒した。長い脚の間に身を置き、ひとつ息をついて上体を伏せて、立派な男茎を口内に迎え入れる。といっても、大きすぎてすべては入り切れず、半分より多めくらいだ。
 髪を両耳にかけて、つたないのは承知で口淫を始めた。
 上半身を起こした彼が長益の頭を撫でて言う。
「初めてにしては、上手だ」
「は、っふ……んむ」
「もう少し、のどの奥まで銜えられるか?」
「んっ」
「そう。巧いぞ」
 導きどおりに励み、口におさまらなかった根元と陰嚢は手で弄った。
 硬くはなっているが、なかなか芯が通らない。自分が下手ゆえだろうかと思っていたところに、頭を撫でていた典秀の手がうなじをくすぐり、背骨を這って双丘の奥へ辿り着き、触れてこられて息を呑んだ。
「……っ?」
「こっちは気にしないで、つづけて」
 無茶を言うなと上目遣いで見上げると、にっこりされる。
 菊門の周りをしばし揉んでから、指の先が入り込んできた。異物感に眉をひそめた刹那、気遣わしげに問われる。
「痛い?」
「い、たくは……ない…なれど」
「変な感じがする?」
「…うむ」
「だったら、一本くらいは平気かな」
「な……くぅ…んんん」
 そのまま、彼の指が体内へと進み出した。なにかを探すように柔襞をつつきながら、ゆるゆると入ってくる。
 なんとも言い難い気分に、思わず口中から男茎を出しかけた。
 まだ精液を飲んでおらぬと、慌てて含み直す。この間にも中の指は蠢いていて、腰のみ掲げた格好で身悶えた。
己がどれほどの嬌態を晒しているのか、自覚はなかった。ゆえに、典秀が突如、しかと芯を持って驚く。
「んむ!」
「無垢さと色っぽさが混ざると、超エロいんだな」
「典、秀…?」
「長益。目を瞑って」
「ふ? ……あ!!」
 意識せず、彼の言葉に従っていた。
 瞼を閉じた直後、淫茎が引き抜かれてしまって制止しようとしたとき、顔に生ぬるいものがかかる。
 ゆっくりと両目を開け、自らの頬を滴っていく雫に触れた。
 正体がわかり、自分の手と唇を舐めてみる。まったく美味ではなかったが、典秀の精液と思えば、飲めなくもない。
 正直にそう伝えたと同時に指が引き抜かれて、身体の向きを変えられた。
「え?」
「俺を煽った責任は、きっちり取ってもらおうかな」