立ち読みコーナー
目次
258ページ
恋は青天の霹靂 ~君は天使か!?~   7
あとがき                247
178ページ~
「晴登君」
 気付かれた、と離れようとしたが、逆に腰を引き寄せられて佐和田の膝が晴登の両足を割った。おたがいの腰が密着するように抱きしめられる。佐和田はまるで晴登に知らしめるように、股間を擦りつけてきた。おなじように熱くなっていた。
「あ……」
 自分のものではない固さを感じて、カーッと全身に熱い血がめぐる。きっと顔は真っ赤になっていることだろう。頬が燃えるようだ。
「晴登君、恥ずかしいのか?」
 俯いて顔を隠そうとしているのに、佐和田は覗きこんでくる。恥ずかしいのか、なんて聞かなくてもわかりそうなものだ。
「ああ、可愛い、可愛すぎる。どうしてくれよう」
 顔をあお向けられ、またキスされた。噛みつくように口を大きく開けて、晴登の口腔を丸ごと舐め尽くす勢いで舌を動かしてくる。舌を痛いほどに吸われ、絡められ、甘噛みされた。
「ん、ん、ん、んんっ」
 上顎を舐められて腰がびくびくと跳ねる。とにかく体が熱くて、股間が窮屈で、佐和田にベッドに押し倒されズボンの前を開けられたときは、解放感でホッとしたくらいだ。
「こんなところまで君は可愛い」
「ひゃっ」
 性器を握られて変な声が出た。大好きな人にそんなところを握られている羞恥よりも、とにかくこの我慢できないくらいに滾っている熱を放出してしまいたくて、晴登は佐和田にしがみつく。
「佐和田さん、助けて、熱い、熱いからぁ」
「は、晴登君」
 佐和田がごくりと生唾を飲む音がした。
「いま助けてあげる」
「んーっ!」
 佐和田の大きな手が晴登の性器を扱きだした。自分の右手しか経験がない晴登にとって、凄まじいほどの快感だった。強烈な快感に襲われて、わけがわからないうちに射精に至る。
「あ、あ、あ……」
 ぴくぴくと性器を震わせながら達して、晴登はしばらくぼんやりした。なにも考えられなくなっている。この世には、とんでもない快感があったものだ。
「晴登君、気持ちよかったか?」
 枕元のティッシュを取って手を拭いている佐和田に微笑みながら聞かれ、我に返った。そして自分のあられもない格好に気付いて慌てる。股間だけ露出して仰臥していたのだ。急いで下着とズボンを引き上げて体を起こしたが、視界に入った佐和田の股間にギョッとした。
 当然のことながら佐和田のそこは衣服の下で膨張したままで、びっくりするくらいに大きい感じがしたのだ。
「あ、あの、佐和田さん、僕もやります」
 それ、と指さすと、佐和田がポッと頬を染めた。そんな顔を見たのははじめてで、(可愛い!)と胸がきゅんとする。
「でも、君にそんなことをさせるのは……」
「僕だけしてもらってはダメです」
「お返しをしようと無理していないか?」
「無理していません。むしろ、その、触ってみたいです」
 恥ずかしかったが正直に胸の内を明かしてみた。大好きな人の大切な部分を見てみたい、触ってみたいという欲求は、たぶん自然なことだと思う。
 晴登は佐和田をベッドに寝かせ、ベルトを外して前を開いた。飛び出す勢いで露出したものを目にして、(やっぱり大きい!)とびっくりする。と同時にドキドキした。
 自分のものより太くて長くて色が黒い。先端の丸い部分は熟したプラムのようにぱんぱんで、割れ目からは透明な体液がひっきりなしにあふれていた。
「晴登君、そんなにじっくりと見つめないでくれ」
「あ、ごめんなさい」
 つい観察してしまった。そっと手で包むようにして握り、上下に擦ってみる。うっ、と佐和田が呻いたので怯みそうになったが、手の中の物はまったく萎えていない。むしろ勢いを増していた。
(感じてくれているのかな……)
 晴登に技巧なんてないから、ただ擦っているだけだ。それでも佐和田が快感を得てくれているのなら、嬉しかった。先走りの体液で晴登の手が濡れてくる。くちゅくちゅと水音が立ちはじめてくると、佐和田の呼吸が荒くなった。
 苦しそうに顔を歪めている佐和田から目が離せない。目元が赤くなって、噛みしめた唇からときおり熱い吐息が漏れて、たまらなく色っぽかった。佐和田は股間を露にしながらも、上半身はネクタイすら緩めていない。禁欲的に見える上半身と、淫らに高ぶっている下半身のギャップが、晴登を興奮させた。
 一度いったはずの股間がまた熱くなっている。ズキズキと痛いほどに脈打っていた。
「佐和田さんっ」
 たまらなくなってキスをした。佐和田が抱きしめてくれて、おたがいに貪るように舌を絡め、吸い合った。佐和田の手が晴登の股間をまさぐってくる。再び兆しているのを知られた。佐和田の手は、躊躇うことなくまたボタンを外してきて、下着ごとずり下げてくる。
「あ、んんっ」
 きゅっと握られた。腰の骨がじんと痺れるほどに快感に包まれる。