立ち読みコーナー
目次
210ページ
神々の淫宴     7
あとがき      204
79ページ~
「……っ、どうだ?オニキス…けがの…ぐあいは……っ」
 はくはくと息を整えながら、メルクは涙目でオニキスの様子を確かめた。
 これで、どうにか目的は達成したはずだ。メルクの体内に残る癒しの光を浴びて、オニキスの怪我は少しよくなっただろうか。
 しかし、オニキスはなおも苦しげに眉根を寄せている。快方に向かった様子は未だ見られない。
「全然足りない。もっと腰落として」
「こうか?」
 オニキスに請われるまま、メルクはおずおずとつながった箇所に体重をかけた。オニキスの一物を支えにして、その上に座り込むような体勢で、腰を落としていく。
「あ……あっ……」
 狭い肉襞をかき分けて、オニキスの分身がぬぷぬぷとメルクの体内に飲み込まれる。全身を駆け巡るびりっとした痺れに、メルクはたまらず背中を仰け反らせた。
「やらっ、な、に、これ……」
「すご…熱っ…」
 オニキスの声も上擦っている。メルクが後方に倒れないように腰を支えていたオニキスの右手は、いつの間にかメルクの尻肉を鷲掴みにしていた。
「待って、オニキス。少し休憩……」
「だめ。まだ始まったばかりなのに、なに言ってんの。もっと深く、入れてよ」
「うぇ?もっと?」
 これ以上は無理だ。死んでしまう。メルクは首をぶんぶんと横に振った。
 先ほどオニキスの分身が掠めただけで、びくりと全身が跳ねた箇所が、じんじんと甘く疼いている。そこにもう一度、触れるのが怖かった
「俺のこと気持ちよくしてくれるんでしょ?兄さん」
 しかし、オニキスはじっとメルクを見つめるだけで、許してくれない。
 仕方なくメルクは、大きく息を吐いてから、何度か反動をつけて、オニキスの上に勢いよく腰を落とした。
「あっ……は、あ、オニキス…、奥まで…きたっ……」
 挿入の衝撃に目の前がちかちかと白く霞む。一番太いところを呑み込んでしまえば、あとは比較的にスムーズに奥まで入れることができた。
「いいよ、メルク。すっげぇ、きもちい」
「んぁっ……ほんと?うれし……」
「本当。全部入ったよ。自分で見てみれば?」
 オニキスに促され視線を落とすと、自分の尾てい骨がオニキスの下生えにぴったりとくっついているのが見えた。
 と同時に、オニキスの腹部の傷が、徐々に塞がってきているのに気がつく。
 恥ずかしいのをこらえてがんばった甲斐があったと、メルクは顔を綻ばせた。
「よかったぁ。少しずつだけど、怪我、治ってきたな」
「ハッ、ここまでしといて、あんた、まだそんな嘘信じてたの。本当どうしようもないポンコツだよね」
「んっ、ンぅ?」
 嘘とはいったいなんのことだと思っていると、強引に唇を塞がれた。そのまま下からゆさゆさと体を揺すられる。
「これは治療なんかじゃない。ただのセックスだよ」