立ち読みコーナー
目次
258ページ
蜜夜の甘淫 ―遊郭の花嫁―   7
あとがき            248
80ページ~
 上からのしかかってくる珀龍は、にやりと余裕の笑みを浮かべている。
「まずは、身体を全部見せてもらおうか。その美しい顔と同じで、身体もきれいかどうか、調べてやる」
「…………っ」
「どうした? おまえは男を喜ばせる男妓だぞ。自分から肌を見せて、婀娜(あだ)っぽく俺を誘ってみろ。それとも、おまえを裸にする楽しみを、俺に与えてくれるというのか? さあ、どっちだ。さっさと決めろ」
 俐香はぎゅっと身をすくめて、首を左右に振った。
 予想もつかなかった展開に、とっさには何も答えられない。
「ふん、これだけの顔だ。宋迅が自慢するだけのことはある。今まで宋迅の命令で男を誘惑したことぐらいあるだろ?」
 珀龍は俐香の頬に手を当て、意味ありげになぞり上げる。
「誘惑だなんて……したことは、ない……っ」
「もう、おまえも十八だ。それで、今まで何もなかったとは信じられんな。何も知らない振りで、男をその気にさせる。そういう手か?」
「わ、私は……何も……っ」
「男に抱かれたことはない。そう言うのか?」
 馬鹿にするように重ねられ、俐香は屈辱に震えながら頷いた。
 珀龍は何故か、ふわりと口元をゆるめる。だが、その口からは再び辛辣な言葉が投げつけられた。
「殊勝な顔で俺を騙そうと思っても無駄だぞ。おまえの身体を調べればわかることだ」
 珀龍はそう言ったかと思うと、するりと俐香の胸に手を伸ばしてきた。
 胸元をなぞられて、そのあとぐいっと襦を下げられる。露出した部分がさらに大きくなり、左胸の小さな粒が外気に触れた。
「あ……っ」
 女の格好をしていたせいか、平らな胸を見られたことがひどく恥ずかしい。
「乳首は小さいな。色も薄い」
 珀龍はそんなことを呟きながら、小さな粒を無造作に摘み上げた。
 きゅっと容赦なく指に力を入れられて、痛みが走る。
「ああっ」
 俐香が声を上げると、今度は指先でやんわり円を描かれた。
「あっ、……く」
 そんなふうにされると、何故だか焦れったく感じてしまう。男には無用な場所のはずなのに、珀龍に弄られるだけで、身体の芯まで疼いてくるような気がした。
「ここは開発のし甲斐がありそうだな。少し吸ってみるか」
 珀龍はそう言って、胸に顔を伏せてくる。
 逃げ出す暇もなく先端に口をつけられて、ちゅくっと吸い上げられた。
「あ、やだ……っ」
 思わぬ疼きが湧き上がり、俐香は声を震わせた。
 刺激を受けた先端が、きゅっと硬くなる。そこに歯を立てられて、またさらにおかしな疼きが湧き起こった。
 珀龍は、もう片方の胸も剥き出しにして、交互に刺激を与えてくる。
「や、……もう、やめ……っ」