立ち読みコーナー
目次
258ページ
蒼き狼と白鹿の身代わり花嫁       7
あとがき                253
244ページ~
 ジュチの意を汲んだ湖白は無言で頷き、ゆっくりとジュチの上に腰を落とした。
「あ……」
 入り口付近の襞がみしりと拡がる。指とは比べ物にならないほどの体積だ。
 けれど、怖くてそこから先に進めない。先端の太くなっている部分をうまく飲み込めず、蕾の浅いところで締め続けているような状態だ。
「もっと、深く……、ジュチ様が欲しい、のに」
 思うようにならない体が悔しく、湖白は目尻に涙を滲ませた。
 ジュチも苦しいのだろう。顔を歪めたまま、湖白を宥めるように何度も脚をさすってくる。
 腰を浮かせ、もう一度、挿入を試みる。けれど、やはりそれ以上は怖くて自分で進むのは無理だった。
「お願いです。ジュチ様、突いて。もっと深く……僕のこと、愛してください」
 洟を啜り、湖白はジュチに訴えた。
「湖白……」
「あっ、あ、ああ——っ!」
 ジュチが湖白の腰を掴み、一気に自身を飲み込ませてくる。
 痛みの中に、恐ろしいほどの快感が走る。
 湖白はジュチの体に正面からしがみついたまま、白い背を綺麗に反らせた。
「深い……嬉しいです。ジュチ様と深くつながってる」
 浅く呼吸を繰り返しながら、湖白は接合部に指を這わせた。挿入された刺激が強すぎて、頭の中が白く霞がかっている。けれど、ひどく幸せな気持ちだった。
「これ以上煽るな。お前を抱き壊してしまいそうになる」
「壊されてもいいです。ジュチ様になら」
 ジュチが少し拗ねた様子で湖白の唇を塞いでくる。甘い口づけを受けながら、湖白はうっとりと目を閉じた。
 もっとジュチを深く感じたい。体も心も余すところなく全部、ジュチのものになりたい。
「そんなことを言われたら、本当に壊してしまうかもしれん」
 ぼんやりとした意識の中、ジュチが申し訳なさそうになにかを呟いている。
「すまない、湖白。少し苦しい思いをさせるぞ」
「っあ……ジュチ様……なんで? また大きくなって」
 その瞬間、自分の体内を穿つジュチの砲身の中程が徐々に太くなっていくのを感じ、湖白は困惑した。以前、抱かれたときにはなかった現象だ。
「狼の射精は人間より時間がかかる。だから、つながったまま抜けないように途中に瘤ができるのだ」
「そんな……」