立ち読みコーナー
目次
242ページ
きのこの谷の、その向こう     7
あとがき             233
43ページ~
 舌の先っぽを軽く噛まれて「あんっ」と甘ったれた声を出してしまった真佐人は、自分のペニスが高坂の手の中でとんでもないことになっていることに気づいていない。完勃ちでびくびくと震えながら先端から先走りをこぼしている。両手はもう押さえつけられなくても力が入らないくらいに脱力して、右足も高坂を蹴ることなんか忘れ去っていた。
だらりと四肢を投げ出して高坂にすべてを預け切った真佐人の陶然とした表情を、高坂は大人の余裕で見下ろしてくる。
「気持ちいいか?」
くちゅくちゅと股間から濡れた音がして、真佐人は喘いだ。先走りで濡れそぼっているせいか、高坂の手はリズミカルに屹立を扱きたて、裏筋に埋めこまれた真珠を指がくりっと転がしてくる。「あうっ」と切ない声が漏れるほどに感じた。
「ここがいいのか。こっちは?」
「あっ、あっ、やだ、しないで、それ……あんっ」
もういきたい。いつもならとっくに射精して終わっているくらいのレベルなのに、高坂はなかなかいかせてくれなかった。
「ほら、いいか?」
「いい、いいっ」
腰がかくかくと震えて止まらない。みっともない格好だとか、知り合ったばかりのオッサンにいいようにされているとか、そんなことは頭から飛んでいた。ただいきたいばかりで、目を潤ませて懇願する。
「お、お願い、いかせて、いかせて……っ」
「かわいく言えたから、いかせてやろう」
「ああっ、あっ、あーっ、ああぁぁぁぁっ」
一気に追い上げるようにきつく扱かれて、頭が真っ白になる。真佐人は思い切り射精した。断続的に白濁が迸る。自分の腹に大量に撒き散らしながら、真佐人は数瞬だけ意識を飛ばしてしまった。
頬をぺちぺちと軽く叩かれてぼんやりと目を開き、自分を覗きこんでいる高坂の顔を見た。
「大丈夫か?手コキだけで失神されたのははじめてでびっくりしたぞ」
そんなの真佐人の方がびっくりだ。全身がまだかすかに痙攣していて、思うように体を動かせない。深いキスをされながらの手コキはものすごい快感だった。怖いくらいに感じて、自分がどうにかなってしまいそうだった。