立ち読みコーナー
目次
226ページ
庭師(ガーデナー)と箱入り花嫁
181ページ〜
 壁一面のガラス窓から差し込む夕陽にオレンジ色に染まる寝室。
 キングサイズのベッドにそっと下ろされて、鈴音は陶然とルカを見上げた。翡翠の瞳に、振袖の裾を乱した自分が映されている。薄化粧をされ、髪を結い上げた、いつもとは違う自分だ。
 その倒錯感が、現実味を薄めているのかもしれない。背徳以上の何ものでもない。見下ろすルカにとってはなおさらだ。
「いけないことをしている気になるね」
 そんなことを楽しそうに呟いたかと思ったら、上体がおおいかぶさってきて、またもキス。今度は執拗に口腔内を掻きまわされて、鈴音は息も絶え絶えに喘ぐ。その隙に、着物の裾を割られた。
「ひぁ……あっ!?」
 内腿を撫でられて、鈴音は驚いて声を上げる。色気には程遠い、子どもの声だ。けれどルカは満足げな笑みを口許に刻んで、遠慮のない手つきでやわらかな太腿を伝いあがった。
「やっぱり、穿いてないんだね」
「……っ!? や……っ」
 確認の言葉と同時に、いきなり局部を握られる。ロクな自慰行為すら知らない幼い欲望を大きな手に握られて、細い腰が跳ねた。
「やめ……いや……っ」
 泣くまいと思った決意もどこへやら、鈴音は途端にボロボロと涙を流しはじめる。あまりの衝撃に、パニックに陥ってしまったのだ。
「この程度で泣いてちゃ、先には進めないよ」
 遠慮する気などまるでない様子で、ルカの舌が涙を拭う。そうする間に、幼い欲望に指を絡ませ、しごいた。
「ひ……ぁっ、痛……っ」
 いや、触らないで……と、鈴音が泣きじゃくる。時間をかけて……と言ったルカの言葉の意味がここでわかるくらいなら救いもあるが、あいにく鈴音の初心さは、そこにすら至らないレベルだった。
 純粋無垢な肉体を暴く背徳と高揚感を存分に味わいながら、ルカは泣き濡れる鈴音の表情を観察する。
「そんなに泣いたら、大きな目が融けてしまうよ」
 またも涙を舐め取られて、鈴音は長い睫毛を瞬く。恥ずかしい行為をやめてくれるのかと少し期待したけれど、当然のことながら淡い期待に終わった。
「いや……擦らな…で……、でちゃ……ぅ」