立ち読みコーナー
目次
226ページ
図々しいのもスキのうち    7
あとがき           214
82ページ〜
「駄目です。もっとここで感じて。うんと気持ちよくしてあげますから」
 守がしゃべるたびに、唇や歯が乳首に当たった。
「も、やめろ……っ」
「まさか」
 また、歯が乳首に当たる。こうして乳首を苛められながら陰茎を扱いたら、さぞかし気持ちがいいだろう。けれど宏季は守に言われた通り、股間に持っていこうとした右手で布団のシーツを掴んで耐える。
「ただなんとなく七百年も生きてきたわけじゃありませんから、安心してください」
「ん、ん……っ」
「宏季さんの乳首は敏感で可愛い。俺に舐められて、こりこりに硬くなってます。今夜はここをいっぱい弄って気持ちよくしてあげますね」
「お前……しつこい……っ」
「情が深いと、そう言ってください」
 守の唇が乳首から離れ、宏季の上気した顔を見下ろす。
 明るい場所では白っぽい金髪の髪は、薄暗がりだと金色が増す。虹彩は人とは違う縦長になってしっとりと潤んでいた。
「お前も、俺に触って感じてるのか?」
「当然です。こんなに興奮したのは、もしかしたら初めてかもしれない」
「だったら、お前も脱げよ。俺だけ脱がされるの、悔しい」
 守は「寒いんです」と文句を言ったが、宏季は構わず彼のパジャマの上を脱がした。
 色白だが、引き締まった立派な体躯が露になる。
「これでいいですか?」
 綺麗な顔に綺麗な体。宏季はそれを見上げて頷いた。
 中断されていた胸への愛撫が再開され、宏季はすぐに目を固く閉じて唇を噛む。
「声、聞かせてください」
「ざけんな……っ」
 自分の喘ぎ声なんて聞いたら一瞬で萎える。宏季は首を左右に振って拒んだ。
「強情で可愛い」
「可愛くない……っ」
「可愛いですよ。乳首を弄られて一物をぱんぱんに硬くさせてるのに、扱かないで我慢してるなんて」
 このやろう。実況すんじゃねえ……! 
 宏季は目を開いて、自分の顔を見ている守を睨みつける。
「そんな、物欲しそうに見つめられると、俺も我慢できなくなっちゃいますよ。せっかく我慢してるのに」
 太腿に熱い塊を押しつけられて、宏季の体が震えた。