可愛いから――もっと痛くしてあげるね?
綺麗で優しくて面倒見がよくてお人好しで――
あまりの居心地のよさに、年下の茶匠・唐木に甘えっぱなしの裕真。
けれど唐木の真実に触れ…
兄出奔の報せを受け、実家の和菓子店に戻った有佐裕真。サラリーマンから一転、慣れぬ営業に奮闘する裕真は、妙に落ち着いた年下の茶匠・唐木圭輔と出会う。口説き文句のような際どい台詞にどきりとしつつも、「大人」な唐木との時間は楽しくて、ついつい甘えてしまう裕真。だが過保護な従兄の横槍に、唐木は「偉介さんと俺なら、どっちの方が好きですか」と拗ねたようにキスしてきて…。嫌じゃない、だから困る。初めての感情に動揺する裕真だったが、出奔したはずの兄と唐木の密会現場を目撃してしまい…