君が嬉しいと、きっと自分はもっと嬉しい
一緒にいると嬉しくて、暖かい
大学寮で隣同士だった智幸と貴一は少しずつ心を通い合わせ、恋人同士に。
しかしある出来事がきっかけで、貴一は智幸の前から姿を消してしまい…
あまりのモテぶりに”歯学部の女たらし”と陰で揶揄されるほどの男・白川貴一の恋人になって半年。相変わらず不器用で、感情表現の下手な貴一だったが、智幸の毎日はときめきと幸せに満ちていた。しかしそんなある日、貴一の母親を名乗る人物が現われると、貴一の様子は一変。不自然な言動が増え、寮にも戻らなくなってしまう。真意もわからず、心の支えにもなれなかったと自分を責める智幸。互いを思うあまりすれ違った気持ちを、再び通じ合わせることはできるのか――。雑誌掲載分+書き下ろし!