立ち読みコーナー
目次
242ページ
このヤクザ、極甘につき    7
彼とヤクザの極甘カレー    229
あとがき           241
28ページ~
ツラと感度と、もうひとつポイント加算だな。いい鳴き声だ。もっと聴かせろ」
笑いを含んだ口調に、カッと千影の頬が熱くなる。
「うる、さ……っ、あ、離せっ、嫌だって」
なおも必死に身をよじるが、もうほとんど半裸に剥かれてしまっているという状況だ。
強引に肩から引き下ろされた千影のシャツとジャケットは、さらに久我峰によって背後で両腕を拘束されたような状態にされてしまっている。
ついには下着ごとベルトとパンツを引き抜かれ、千影は絶望感に目の前が暗くなるのを感じた。
 ─嘘だろ……ほ、本当にこのままやられるのかよ。
久我峰は自分も上着を脱ぎ、千影の細い両足を開いてその間に身体を入れてくる。
千影はまだあきらめ切れず、必死に久我峰を睨んでいたが、これから身体に受ける衝撃を想像して、身体はガクガクと震えてしまっていた。
「……そんなに怯えるんじゃねえよ。可愛らしくて、滅茶苦茶にしてやりたくなるじゃねえか」
そう言って自身をくつろげた久我峰に、千影は目を見開いた。
 ─で……でかい。こっ、殺される!
「ぅわああ!」
思わず情けない声を上げてしまった半泣きの千影の足の間に、久我峰は中指をしのばせてくる。
「んうっ、う、ああ……っ!」
その指はクリームのようなものがたっぷりと塗りつけられていて、ぬる、と体内に押し入ってきた。
「ほら、もう少し力を抜け。まだ指だけだ、そんなにびびるな」
「びびって、な……っ、こんなこと、されるのが、嫌なだけでっ」
「意地を張るな。気を張ってると辛いぞ」
「意地でも、辛くも、ない」
はあはあと喘ぎながら虚勢を張る千影に、ならいい、と無情に久我峰は答える。
 ─なんだ、これ……苦し……っ。
口ではどう言っても、内壁を撫でるように指が動くと、喉が締めつけられるようになり、息が上手くできない。
「つ、辛くないけど、も、抜け……っ、いっ、や……っ、あっ、んああっ!」
もう片方の久我峰の手が、千影の勃ち上がりかけていたものを、根本から優しく撫で始めた。
そうすると体の内側から与えられる異様な感覚に、快感が入り交じったようになる。
 ─もう、もう嫌だ。なんだこれ。どうして俺は、こんなことになってるんだ。
少し前に会ったばかりの男の前で裸体を晒し、大きく開かれた足の間には、自身がヨダレを垂らして揺れ、さらには尻に指まで入れられてしまっている。
恐怖と屈辱と恥ずかしさ、そしてかつて味わったことのない感覚に、千影は混乱し切っていた。
「見るな……っ」
いくら顔を背けて見ないようにしてみても、現実は変わらない。
下腹部の前と後ろから責め立てられ、慣れない感覚とのぼせたような熱さに、どうにかなってしまいそうだ。