立ち読みコーナー
目次
242ページ
九尾狐家ひと妻夜話 ~仔狐滾々~    7
九尾狐家ひと妻の昼下がり        217
あとがき                237
73ページ~
「……乳首はだめ」
「こんなに尖っているのにか」
「あっ……」
指でつつかれ、八緒は小さく声をあげた。本当はもっとさわって欲しい。でも、今はまだだめだ。
「……だめ。もうちょっとだけ炯都に貸しておいて……」
「しかたないな」
焔来はそこを諦め、さらに下へと下がっていった。両脚をひろげられ、膝が胸につくくらいまで深く折り曲げられる。
「……やだ、この格好……っ」
「何故」
「何故って……っ、は……恥ずかしいじゃん……っ」
八緒は半ば無意識に手を伸ばし、両手でそこを覆い隠そうとした。けれどもその手は簡単に焔来に退けられてしまう。
「や……見んな……っ」
「もう慣れただろう?」
八緒は首を振る。
「……でもひさしぶりだし……」
禁じられていたあいだもしょっちゅうじゃれ合ってはいたが、互いにあまり刺激的なことをするのは避けていたのだ。止まれなくなったら困るからだ。特に焔来はそういうところがあった。
そんな焔来に壁のようなものを感じて、八緒は少し寂しかったのだけれど。
「そうだな」
覗き込まれると、ますます恥ずかしさが募る。それなのに、何故だか腹の奥のほうがじわじわと熱を増してくるのだ。
「……期待しているのか」
と、焔来は囁いてきた。
「ひくひくしているな」
「だって……」
焔来の指がそこにふれれば、ぬるりとした感触がある。ほとんど何もされていないうちから濡れてしまうようになったのかと思う。
「……ん……っ」
指が挿入り込んできた。
「あ、あ……ッ」
長くふれられていなかった八緒の内襞は、待ち構えていたかのようにそれを食い締める。
「焔来……っ」
「……凄いな、慣らさなくても挿れられそうだ」
「ん、うん……っ」
多少辛くても、むしろそうして欲しかった。けれども焔来は指を抜く気配はない。ぐにぐにと動かしながら、深く挿し入れてきた。
「あっ……あっ、あんん……っ」
指の数が増やされる。一番感じるあたりを指の腹で何度も擦られ、八緒は惑乱した。
「あ、あ、焔来……っ、焔来、だめ」
「何がだめなんだ?」
「そこ、イく、イっちゃう……っ」
そう言ったのに、焔来はわざとのように中で指をひろげ、ばらばらに掻きまわす。いつのまにかもう一本増えていることに、八緒は気づいた。
「あ、やだぁ……っ」
同時に前を咥えられ、八緒は首を振った。このままだと焔来の口に出してしまう。これまで何度もしてしまったこととはいえ、八緒にはまだ抵抗があった。尊い身の焔来を汚してしまうような気がして。
「だめ、放し……っ」
そう言ったのに、焔来は咥えたまま喋る。
「仔どもたちにばかり飲ませているのはずるいだろう」