立ち読みコーナー
目次
274ページ
放課後は獣の時間       7
あとがき           266
91ページ~
二人の指で左右から後孔を開かれ、窄まりに軋みを感じて小さく唸った。なんとか受け入れられるよう、体の力を抜いたが、くにゅくにゅと中を掻き回されると、叫びそうになる。それを必死にこらえる葵生に、ジャスティンが笑みを見せて言う。
「おまえは強いな、葵生。つらくても簡単に音を上げたりはしない。若くして家を継いだ者は、やはり心意気が違うということかな?」
「ジャス、ティン」
「おっと、皮肉や当てこすりではないぞ?俺は本心からそう思ったことしか言わんからな。おまえはタフで、誇り高い獣騎士族だ」
ジャスティンがそう言って、オイルの瓶を逆さにしてもう片方の手のひらに垂らす。
「こちらにも触れてやろう。もう少しリラックスできるかもしれん」
「ジャスティン……?ん、ぁ、んんっ、はあ……!」
ジャスティンのもう片方の手が葵生の弛緩した前に触れ、オイルを絡めながら扱いてきたので、意識がグラグラと揺れた。
前をいじられる快感と、後ろを掻き回される不快感。わけもわからず翻弄され、はしたなく腰を跳ねさせると─。
「ひあっ!」
アレクシスが後ろに挿れる指をもう一本増やし、指をそろえて葵生の内腔前壁を擦り上げた瞬間、強い快感が背筋を駆け抜け、上体がビクリと反り返った。
慌てて振り返ると、アレクシスの顔に何やら艶っぽい笑みが浮かんだ。
「ここか。きみのいいところは」
「いい、ところ?」
「とても感じるだろう、ここが?」
「ひっ、ぁあっ、やっ、ああ!」
快感を覚えた場所を指先で優しく撫でながら指を抜き差しされ、上ずった声が洩れる。
体の中にそんな場所があるなんて初めて知った。確かに凄く感じるのだが、一体何がどうなっているのだろう。
未知の感覚にうろたえていると、ジャスティンが楽しげに告げてきた。
「前がまた潤んできたぞ、葵生。おまえは中までも感度がいいようだな」
「う、うっ、そ、な」
「アレクシス、もう抱いてやれ。何度も達して体力を消耗させる前に」
「……そうだな」
ジャスティンが葵生の後ろから指を引き抜いてそう言うと、アレクシスが短く答え、彼も指を抜いた。すると中の感じる部分が物欲しげにジンジンと疼き、緩められた窄まりもヒクヒクと震えているのを感じた。
まるでそこに雄を挿入されて男精を注がれることを、体が望んでいるかのようだ。
「葵生。このまま、後ろから繋がってもいいかい?」
「は、い……」
いいも悪いも、セックスは初めてだから希望などがあるわけもないが、一応そう答えると、アレクシスが葵生の背後に膝をつき、衣服を緩める気配を感じた。
肘をついているのがつらくなってきたので、シーツに額をつけて頭を支えると、ジャスティンが葵生に身を寄せて腰を抱き支え、優しく髪を撫でて告げてきた。
「苦しかったら、こらえずすぐに言うのだぞ?」
「わかり、ました」
「一応大丈夫そうだ、アレクシス。繋がってやれ」
「ああ。葵生、体の力を抜いていなさい」
「はい……、ぁっ、ひあぁっ!」
両手で腰を引き寄せられ、後ろに熱くて硬いものが押し当てられたと思ったら、そのままぐっと貫き通されて悲鳴を上げた。
信じられないほどの質量。そして熱。
オイルを使って丁寧に解かれた後ろには、痛みこそないけれど、体を侵すものの強烈な存在感に膝がガクガクと震える。何か言おうにも声が出てこなくて、ただ浅く息をすることしかできない。
アレクシスが微かに声を乱して言う。
「きつい、な。引き絞られる」
「ア、レク、シスっ」
「だが、きみは柔軟に私を受け入れてくれている。何も心配はいらないよ」
そう言ってアレクシスが、優しく葵生の双丘を撫でる。
「どうか私たちを信じて、身も心もすべてを委ねてくれ」