立ち読みコーナー
目次
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生活部へようこそ!     7
あとがき            342
212ページ~
「せんぱっ、出る…っ」
「……二回目だろ?もうチョイ我慢しろ」
顔を上げた白鳥がなんだか意地悪そうに笑うと、山田の腕を掴んで引っ張り起こした。緩く組んだあぐらの上に山田を乗せる。ぐっと腰を引かれたら、自分のものと白鳥のものがくっついた。そんなところがくっつくなんて、いやらしすぎて目まいがする。
「せ、先輩……っ」
「頑張って我慢な。一緒にいきたいじゃん」
「……」
一緒にいく、という言葉も山田にとってはエロすぎた。恥ずかしくてうつむくと、白鳥が、自分と白鳥、両方のものをまとめて握ったのだ。なにするの、と驚くうちに、白鳥の手がいらやしく両方をしごく。見た目のエロさにくわえ、さっき白鳥に教えられた感じるところを白鳥自身でこすられる快感で、山田は腹の奥がキュッとしてしまった。
「先輩、出そう…っ」
「ちょ、我慢しろって」
「だってこんなのやらしいしっ、気持ちいとこ、こすれてる……っ」
「健太、あんまり自分でしてないんだな」
白鳥は、やべぇ、可愛い、と呟くと、左手で山田のものを握り、さっき出したもので白く濡れている山田の先端を、クチクチと親指でなで回した。刺激が強すぎて気持ちいいどころではない。山田は白鳥にすがりついて声を上げた。
「あっああっ、先輩、そこやだっ」
「しー、健太、声抑えて」
「んっ、ん、んー…っ」
気持ちいいわけではないのに山田の前は萎えない。それどころかなんだかものすごく濡れてしまっているようで、白鳥が指を動かすとペチャペチャという音がするようになっている。なんでこんなこと、とあえぎながらちらりと下を見ると、白鳥は右手で自分のものをしごいている。
(うわ、先輩のオナニ……)
そう思ったとたん、白鳥にいじられている前がズキンと痛むほど感じて、山田はピュクッとわずかばかり白いものを漏らしてしまった。白鳥が熱の籠もったいやらしい声で言った。
「健太、漏らしちゃってる」
「んんっせんぱっ、も、出そうっ」
「うん、俺ももういけそう」
白鳥が再び山田と自分のものを一緒に握った。山田はそれだけでビクッと腰が引けてしまった。
「せ、せんぱ、俺、すぐ出ちゃう……っ」
「先にいっていいよ。けど俺がいくまで手は止めないから、それはわかっといてな」
「え、え?あっあっ先輩っ」
「健太、声」
「うう…っ」
山田はぎゅっと唇を結び、白鳥に抱きついて肩口に顔を埋めた。白鳥が手を動かすたびに、気持ちいいところを白鳥自身でこすられる。想像もしていなかったいやらしい行為に興奮して、快感が倍増した。ムラムラした時は自分でこすって出したりしていたが、こんな快感を知ってしまったら、もう自分でやっても気持ちよくない気がした。
「先輩、先輩…っ」
「腰振っちゃってるよ、健太。そんな気持ちいい?」
「きもちっ、きもちい…っ、も、も、出るっ、出る先輩っ」
「健太、可愛い……、いき顔見せて」
「え、あ、あ……っ」
ふいに猫のように首を掴まれたと思ったら、肩口から引き離された。白鳥が、見たこともない甘くて熱い目で見つめてくる。出す時の顔を見られるなんて恥ずかしい、と思ったが、我慢の限界だった。足も腰もビクビク跳ねた。
「や、だ、先輩、見たら、あっあっあぁ…っ」
いっちゃえ、というふうにしごかれて、こらえきれずに山田は二度目の射精をした。白鳥の手でされて目がチカチカするほどよくて、変な声が上がってしまったが、山田の口を白鳥がとっさにキスでふさいで家人に聞こえないようにした。ピュク、ピュ、とまだ出ているところをしごかれると、気持ちよすぎて体が勝手に跳ねた。
「んんっんっんんんー…っ」
キスで口をふさがれたまま悲鳴をあげてしまった。それくらい強烈な性感だった。前を握られているので逃げるに逃げられず、白鳥にすがりつく。白鳥はビクッと腰をふるわせると、さらに二、三度手でしごいてから、搾り取るような手つきをして二人のものから手を離してくれた。同時に唇がほどける。ふぅ~、と長い息をついた白鳥が、もうぐたぐたという有様の山田を抱きしめて言った。
「気持ちよかった?」
「ん……すご、く、気持ちかった……」
「くっそ、もう、可愛い…っ」
白鳥はもう一度ギュウウと山田を抱きしめてから、そっと布団に寝かせた。
「そのまま寝てろな、健太」
「先輩は……」
と言ったところで山田の口から盛大なあくびが出た。出したあとはいつも猛烈な眠気に襲われる。このまま寝たらまずい、拭かないと、と思ううちに、山田はすとんと眠りに落ちた。



トウモロコシの収穫手伝いは、なんとバイト代までいただいて、無事に終わった。バイト代は山田のお年玉貯金の三分の一に匹敵する金額で、封筒から出した時には手がふるえたほどだ。せっかく白鳥と両思いになれたのだから、これはデート代に使おうと思い、自宅へ帰る途中で、早速銀行口座に預けた。
夏休みの残りは、宿題と同時並行で二学期の予習も見てやると白鳥が言ってくれたので、お願いすることにした。二学期の予習など山田の頭には丸きりなかったので、進学校恐るべしと思った。山田の両親は共働きで日中いないので、白鳥が山田の家に通って勉強を見てくれた。もちろん、勉強にはエッチな勉強も含まれる。白鳥の手の気持ちよさを覚えてしまった山田は、危惧したとおり自分でするのでは満足できなくなっていて、夏休みも終わる頃には、白鳥が誘ってくれるのを待ち望むようになっていた。
「健太、ちゃんと剥けてるようになったな」
その日も勉強が終わってから白鳥にしてもらい、山田は褒められているのかどうかよくわからないが、そう言ってもらってうなずいた。
「先輩に教えてもらったとおりにしてたから……」
「このほうがいいんだよ。清潔にできるし、変な病気にもならないから。それに、ちょっとは我慢できるようになったしな」
「そ、そ、そうかも……っ」
まったくそのとおりなので山田は顔を赤くしてうなずいた。さわりっこをして出したあと、チュッとキスをくれた白鳥が、いつものようにノンアルコールのウェットティッシュで綺麗にしてくれた。さすがにソコだけは自分で綺麗にしながら、山田はえへ、と笑って言った。
「は、初めてが、先輩で、俺、すごく嬉しい」
「……ん?初めて……?」
「うん。あの、セ、セ、セックス…っ」
「……っ」
全身を赤くして山田が言ったとたん、白鳥がベッドに突っ伏して声を殺して笑ったのだ。女の子みたいなこと言っちゃった、と恥ずかしくなった山田がちょっと涙ぐむと、白鳥はニヤニヤしながら言った。
「健太としてるのはただの相互オナニー。セックスじゃないよ」
「え……、えっ!? セ、セックスじゃないの!?」