立ち読みコーナー
目次
226ページ
騎士陥落      7
あとがき      215
70ページ~
「……っか、感じ…ない、ちっと…も」
 強がりだとはわかっていた。こんな媚薬に冒され、はしたない声まで上げて、反応しているのは明らかだろう。それでもシリルは、折れるわけにはいかないのだ。なぜなら、それまでの自分がなくなってしまうから。シリル・カルスティンは、高潔で潔癖でなければならない。実際にシリルは、婚約者に身を寄せられた時は嫌悪しか感じなかったではないか。
「ほう、がんばるな」
「——お前たち」
 すると、それまで静観していたラフィアが歩み寄ってきた。
「俺も責めよう。そいつを仰向けにしろ」
「は、承知しました」
 シリルの背後からずるりと指が抜かれる。その時にも、媚びるような小さな声を上げてしまった。媚薬で蕩かされた内壁が、くわえるものを求めて無意識に収縮する。そんなシリルの身体が、ファルクの兵士たちによってぐるりとひっくり返された。
「あっ」
 視界が反転したと思うと、目の前にラフィアの姿がある。シリルは下半身を丸出しにされ、騎士服の前もはだけられた、ほとんど裸に近い姿だった。そんな無防備な格好をラフィアや男たちの前に晒すことになってしまい、羞恥が全身を灼く。
「美しい、均整の取れた身体だな。肌のきめも細かい」
 大きな熱い手で肌を撫で上げられ、とっさに蹴り上げてやろうかとも思った。だがその前に両脇から脚を男たちに抱えられ、大きく開いた状態で固定されてしまう。
「こんなに滴らせて」
「んぁんっ…!」
 シリルの脚の間のものは、後ろへの刺激に耐えかねて、そそり立つように形を変えていた。その先端からは愛液が溢れ、陰茎を濡らしている。その状態のものを長い指で根元から撫で上げられ、全身に震えが走った。
「これでも感じていないというのか?」
「ふっ…あっ…、あ、あああ……っ」
 大きな手で握り込まれ、上下に擦られる。くちゅくちゅと卑猥な音を立てるそれは、刺激されるごとに張りつめ、今にもはちきれんばかりになった。シリルは自慰さえも必要最低限に留めていたので、こんな強烈な刺激は知らない。頭の中が真っ白に塗り替えられていくようだった。
「この小さな孔から、後から後から溢れてくるな」
 ラフィアの指の腹で鋭敏な先端を円を描くように撫で回され、腰から下が痺れきる。
「ああっひっ」
 汗ばんだ身体が、ぐん、と仰け反った。なだらかな胸の上で薄桃色の突起が尖りきっている。弓なりに反り返って震える胸の突起に、唐突に新たな快感が走った。
「あっあっ!」
 男たちが両側からシリルの乳首を摘まみ上げ、指先でくりくりと虐めてくる。そうされると先ほどまで嬲られていた後孔にもどういうわけが刺激が走り、シリルは次第に恍惚とした喘ぎを漏らすようになった。
「ふふ、どうした。気持ちよくないんじゃなかったのか」
 ラフィアの煽るような言葉が悔しくてたまらない。だが、シリルにももうどうしようもないのだ。全身が燃え立つように疼いて止まらなくなる。ラフィアの巧みな指使いで陰茎を可愛がられるのも、男たちに淫らに乳首をいたぶられるのも、たまらなくよかった。