立ち読みコーナー
目次
242ページ
学園性奴 ~番う双子の淫獣~     7
カンダウリズム            201
あとがき               235
「こっちも可愛がってやらないとな」
 ドレスのボタンを外され、露出した乳首を含まれる。そこは吸われるととても感じる場所だ。舌先で弾かれ、歯で甘噛みされると一気に快感が背筋を這い上った。
 痛みよりは快感を。
 縋ってしまうのは仕方ないだろう。
 心で抵抗しながらも、体は勝手に波のような快感に合わせて揺れ動いていた。熱くて、気持ちよくて、腰を捩るのが逃げるためか自ら感じる場所を探すためかわからなくなる。
「熱いな。おまえも感じてるんだろう? すごく締めつけてくる」
 頬に口づけられ、喜びのようなさざ波が胸を満たした。
 嫌だ。違う。感じてなんかいない。
 拒否したくて必死で心の中で繰り返すも、流され始めた肉体は名を呼ばれるたび悦んでしまう。
「ツェン」
 ダメ。呼ばないで。
「ツェン……」
 耳から蕩かされ、最後に恋人のように甘く囁かれた言葉で籠絡される。
「好きだよ、ツェン」
「あ……っ」
 ぎりぎりでとどまっていた理性が、熱い波に押し流された。
 下腹が甘く引きつれ、重い快感がずんと体奥を貫く。ツェンの快感を的確に感じ取った月龍が、間を置かずに突き上げた。
「あ、あーーーっ! やめてっ、あ、いい……、いい、からっ、もう……っ、やめ……!」
 泣いて許しを乞うた。
 こんなふうに感じさせられるとあとで辛い。自分だけが乱れた姿を見せる惨めさで死にたくなる。痛めつけられるだけなら、自分に失望して泣くこともないのに。
 だが許しなどないことも、とっくにわかっている。
 ツェンの汗ばむ額に、こめかみに、月龍の口づけが落とされる。抱きしめられたまま突き上げられると、裸の胸同士がこすれて汗が匂い立った。月龍の弾む筋肉が熱い。好きだという言葉が耳の奥に何度もこだまする。
「可愛いな、ツェン。もっと溺れろ。ここがいいんだろう?」
 もう最奥は痛みなど吹き飛び、頭の芯まで貫く快感を得る場所に変わっている。ぐりぐりと抉られ、むせび泣いた。
「あ、あああ、あ、あ、やぅ、や…、め……っ、やぁ、だめ……っ」
「俺の名を呼んでみろ」
「ユ……、月龍ッ、月龍! いいっ、月龍……!」
 なにも考えられない。言われるがまま、言葉を零し続けた。
「ほら見ろ。上手に抱いてやればこんなに可愛く啼くだろう。言葉を惜しむな。褒めて好きだと声をかけてやれ。ときには獣みたいに襲いかかるのも悪くないが、優しくしてやった方がお互い気持ちよくなれるぜ」