立ち読みコーナー
目次
274ページ
結婚詐欺花嫁の恋 ~官能の復讐~    7
犬も食わない…♥            261
あとがき                272
52ページ~
 片手で細い腰を掴み、もう片方で濡れた雄茎を扱き倒す。
「あ、イく。イくぅ……圭吾、け…ご、ぁ…ぅあああぁぁ」
 悠斗が大きく喘いだ直後、紅くふくらんだ雄の小さな鈴口から、白い蜜が噴きあがった。
 同時に、悠斗の後孔で急激な蠕動が起こって、深くで暴れる凶器を一気に締めつける。
 肉襞のすべてにぴったりと包み絞られるような錯覚にめまいを覚えながら、圭吾も限界を迎えた。
「っ…く…悠斗」
 亀頭がもっと深く肉襞を突き進んで最奥まで到達した瞬間、それは一気に爆ぜた。
 圭吾はそのまま快感を味わうように奥を何度も前後して、その動きに合わせて精液が飛び散る。
 空っぽの孔が白濁で満たされたとき、その熱さに喜びを感じながら悠斗は涙した。
 
圭吾に抱かれたことで、甘い気分に酔いしれていた悠斗だったが、数分後それが妄想であることを思い知る。
「おい、悠斗。起きろ」
 まだ起きあがることもできず、裸でベッドに首輪で繋がれたままの悠斗は重いまぶたをあげた。
 全裸の自分に対して、すでにきっちりと身なりを整えた男は、真っさらの手帳を投げてよこした。
「まずは百万だ。そこに書いておけよ。借金を返すのに、あとどのくらいかかるだろうな? まぁ、今後はおまえのがんばり次第で値段をあげてやる」
 結局のところ、今の自分の立場は圭吾のペットであって、いわば肉奴隷のような位置づけなのだろう。
 寝室を出ていこうとする彼に、それでも、どうしても訊きたいことがあった。
「待って。なぁ、一つだけ訊かせて。圭吾はどうだった? 圭吾はこの三年の間に、新しい恋人はできたのか?」
 その質問が、心底意外だと言わんばかりの表情で睨まれる。
「さぁ、どうかな? いつだって俺は、抱く相手に困ったことはないんだ」
 知っている。
 ハンサムで紳士な御曹司には、セックスをする相手なんかいくらでもいるはずだ。
 今だってそうだろう。
 相手に困ることはないはずだ。
 でも…。
 だったらなぜ、彼は僕を抱くんだろう? 
 あぁ、そうか。
 これは結婚詐欺師の僕に対する罰だったよな…。