立ち読みコーナー
目次
242ページ
暴君王子の奴隷花嫁  ……7
あとがき       ……235
(100ページ〜)
「美味しいね、潤也……」
「ふっ……、うん、美味しい……っ」
 一つの肉棒に二つの舌。いやらしすぎる眺めに興奮した。
「悪くない」
 愉悦に満ちたバースィルの声が二人に降り注ぐ。二匹の犬にするように両手でそれぞれの頭を撫でて行為を褒めている。
 バースィルの目に自分たちはどう映っているだろう。雄肉に群がる雌犬の尻に、ご褒美を突き立ててやろうと思っているだろうか。突き立てて欲しい、と思ったら中が疼いた。
 頭の芯がぼうっとする。熱に浮かされてだんだん自分がなにをしているのかわからなくなってきた。
 血管が浮き上がった怒張の両側面を二人がかりで舌腹で上下し、裏筋と亀頭に分かれて吸い合う。夢中で舐め合ううちに舌同士がぶつかって、発情した二人はそのまま淫らなキスになだれ込んだ。同じ淫汁の味がする舌をぴちゃぴちゃと絡ませ合う。キリルの指が潤也の乳首をいたずらにくすぐって身を捩った。
「こら、雌同士で繋がるな。もういい。跨がれ」
 キリルと体を引き離され、唾液を滴らせる顎を掴まれて立たされる。
「おまえはそこで自慰でもしていろ」
 キリルにそう言い放ち、ベッドに横になったバースィルが潤也を手招く。
「あん、イジワル。でもそういうのも好きかなぁ」
 キリルは見せつけるように大きく股を開き、昂る花芯をゆっくり撫で始める。赤く濡れた半開きの唇が信じられないほど淫靡だった。
 バースィルの凶器は潤也を貫かんと猛々しく天を向いていた。いつもなら恐怖を感じるほどの大きさなのに、熱で感覚が麻痺しているのか自ら受け入れたいものに思える。キリルと二人で舐めてあんなに美味しかったんだから、美味しいものに違いない。
 水の中を泳ぐ魚のようにふらふらと近づき、バースィルの腕に体を支えられながらベッドに乗り上げて膝で跨ぐ。見下ろすと、唾液で濡れ光る黒々としたバースィルの男と向い合わせた自分の性器も勃ち上がっていた。しかも鈴口からは涙のようにたらたらと透明の液が流れている。
 キリルの視線で体をねぶられて肌が燃えるように熱い。
 ――キリルが見ている。恥ずかしい。ううん、見て。
 バースィルの先端を、自分の蕾にぴたりと当てる。キリルの唾液で濡れそぼったそこはヒクヒクと震えて口を開いていた。
 茎を支えながら、頭を少しだけ肉の環に潜り込ませる。先だけ入ってしまえば、充分な硬さを持ったバースィルの雄は、手を添えなくても体重をかけるだけでずぶずぶと潤也にめり込んでいく。
「あ……、あっ……、やだ、いい……!」