立ち読みコーナー
目次
242ページ
妖精生活    ……7
幼精秘話    ……221
あとがき    ……235
「息、吐いて」
「……っ……」
 わけがわからないまま、言われたとおりにすると、ずぶりと指が挿入ってきた。
「ふ……ああ……っ?」
(ゆ……指が)
 身体の中へ浸食してくる。
「――痛くない?」
「あ……あ……っ」
 痛いというより、今まで感じたことのない変な感覚に、ついていけなかった。
 ローションのぬめりを借りて、緩く指がうごめく。ぐちぐちという音がひどくいやらしく耳に響いた。
「や……なんでそこ……っ、やめ」
 どうしてそんなところを弄られなければならないのか、わからなかった。
「男にはここしか挿れるところはないだろ。――こうやって、中、掻かれると気持ちよくない?」
「あ、あ、」
 一唯は首を振った。
「も、やめ」
「でもまた勃ってきたけど」
「……!」
 顔を覆っていた手をはがし、おそるおそるそこを見れば、先刻達したばかりのものは再び頭をもたげていた。
「あ……なんで」
「そりゃ、また気持ちよくなってるからに決まってるだろ?」
 言いながら、ぐちっと音を立てて中を抉る。その途端、びくん! と一唯の身体が跳ねた。
「あぁ……!」
(何、これ)
 今までの感覚とまるで違う。心臓を直接掴まれるみたいな、強烈な感覚。
「――ここ?」
 一唯は激しく首を振った。そこだけはふれられたくなかった。なのに悠史は、そこばかりを撫でてくるのだ。
「あぁ、あぁ、やぁ、……っ」
 指の腹でそっと撫でられているだけなのに、女のような声が漏れてしまう。自分のものとはとても思えなかった。声を殺そうとするのに、どうしてもできない。
 後ろの孔を弄られているだけなのに、前にまでびんびん響いてしまう。
「ほら、また濡れてきた」
「言わな……っで」
 震えながら性器が蜜を零す。そんな姿まで全部見られてしまっている。
「――結婚したら奥さんにやってやるといい。勿論後ろじゃなくて、前の孔でね。最初から後ろに指入れたら、変態だと思われるぞ」