立ち読みコーナー
目次
298ページ
お伽の国で狼を飼う兎       ……7
朝っていちゃいちゃしたくなるよね ……269
あとがき             ……294
 一番奥まで穿たれたとき、ラビはショックのあまり瞳をいっぱいに見開いて口をパクパクさせて衝撃を受け止めた。
 膝はすっかり萎えていたが、串刺しにされた細腰は、長い軸を埋められているせいで崩れることも叶わない。
 そして、もう我慢の限界だったウルフは、哀れな腰を掴んで壊すほどに突きまくり始める。
「ぁ、あぁっ! ……は、んぅ……やだぁ、届く! 奥…まで。お願……抜…て。ぁぅん」
 ラビは快感に啼きながらもいやいやと首を打ち振り、形だけの抵抗を浮いた肩胛骨で示す。
「まだいやなの? 仕方ないなぁ。ラビがそんなに抜いて欲しいなら、別にいいけど」
「ぁっ……そん、なっ」
「だって、抜いて欲しいんだろ? ほら、ホントに抜けちゃうけど……いいのかな?」
「ぁぁぁっ………っぅん。ぃやぁぁ」
 浅い部分で早く抜き差しされると、孔のすぐ内側の紅い媚肉がまくれあがっては引き込まれ、太い竿に絡みついてくわえ込む様子がウルフの目を愉しませる。
 ぎりぎりまで引き抜くと、言葉とは裏腹に下の口がきゅっと窄まって抜けるのを拒んだ。
「すっごい頬張ってるよラビのここ。嘘つきだね。抜かないでって正直に言えばいいのに? ほら、ホントにもう抜けちゃうよ。どうする? ねぇラビ」
「あ、だめっ! そんなに引いたら…やだ、抜けるか……らぁ」
 言葉が矛盾していると気づいたラビは、羞恥に染まった頬を歪めて泣き顔でうつむく。
 でも、すぐに顎を掴んで顔をあげされられ、悪趣味なウルフに横から目尻を舐められた。
「泣き顔最高。ふふ。でも抜いて欲しいのに抜けたら困るなんて変なの。ねぇ言ってよ」
「ち、くしょっ………」
「ぐずぐずしてたら。ほら、もうラビの可愛い下のお口に吐き出されそう」
 ラビはもう、なにがなんでも熟れて蕩けてぐずぐずになった孔を、ぐちゃぐちゃに犯されたかった。
「お願いお願い………ぁぁ」
 望むのは、奥の一番感じる前立腺を、凶悪に張ったエラの端でこすり倒されること。
 浅ましい欲求がふくれあがって、卑わいな腰が前後に揺れるのを止められない。
 ウルフの育ての親としての自負と意地が、こんな簡単な欲望に負けるなんて……。
 哀しい習性だとあきらめ、そこに責任転嫁をしてラビは降伏を決めた。
「あ! お願いウルフ………抜いたら…ぃやだよっ」
 ついに陥落した飼い主に至極満足げに微笑んで、だがウルフはさらに追いつめる。
 中途半端は許さないとばかりに。
「可愛い、ラビ………じゃあ言って。正直に」
 ふわふわの白い尻尾を不意に掴まれたラビは、こねるように硬い芯ごと揉まれて感じ入ってしまい、長い耳がピクピク痙攣して突き立つ。
「っ………くそっ。だからっ………もっと」
「もっとなに?」
「………奥、まで」
 ラビは腰を突き出して、奥まで挿るように自分から前後に動いてみたが、そのとたん、逆に、
「こう?」
 グンッと叩きつけるみたいに強烈に突きあげられた。
「ひっ! ぅぅぁっ! おまえっ………急に、そんなっ……あぅん」
 でもすぐにまた抜けるぎりぎりまで引いて入り口あたりを焦らすようにこすり倒すと、ウルフの竿も興奮してグンとしなってみなぎりを増した。 
「ふふ。ラビの声はね……色っぽい。奥がそんな気持ちいいんだ? ここじゃ足りない?」
 わざと半分ほど含ませたまま、中間あたりをこすられる。
「違う。違う! なぁウルフ。わかってるだろ? もっと、奥………だって、まだ」
「うん知ってる。今は焦らしてるからさ、ラビの中に挿ってるのって半分なんだよね」
「やだ。意地悪すんなよぉ。早くさっきみたいに挿れて。全部………奥まで」
「しょうがないなぁラビ。わかったよ。こう?」
「っ! ぁぁぁ」
「くっ………奥まで、挿れたよ。次は?」
「動…て、さっきみたいに動いて。こすってあそこ……」
「どこ? 僕は腰を振ってるから自分で気持ちいい箇所にあたるようにラビが調節して」
「おまえっ。くそっ………ぁぅ……・んぅ」
 ラビは敷布を強く掴むと、自ら不器用に動いて角度を調節しながら己の前立腺を探す。
「ふふ、やらしいラビ。ちゃんと自分で動けるんだ。ほんと可愛いから大好きだよ」
「ぅ……くぁ……ちくしょっ」
「ねぇねぇ、訊いてもいい? ラビはどうなの? 僕のこと、好きだろ?」
「っ………さぁ、な。セックスするときのウルフは意地悪で嫌いだけど、普段の…あ、っ……可愛くて、優しいおまえは嫌い…じゃない」
「ホント素直じゃないし。なんで…っ、僕を好きだって普通に言えないの? …ここ?」
「ぁうっ………そこ、じゃなっ……違うよ。おまえまた! もっと………ぁう」
「好きだって言って。でないとあそこ……こすってあげない」
 いくら自分から腰を揺すっても、中途半端にしか快感は得られないことを知っている。
「やっ、いやだっ! 好きだなんて……ぁ、絶対、言わないっ」
 強情に言い放って振り返ると、今まで飄々とラビを翻弄していたウルフが、初めて見せる傷ついた顔に出くわした。
「どうして? ラビはイケメン好きだよね。僕が村の娘たちにモテるの知ってるでしょ?」
「そんなの、知らなっ………ぁ、もう、お願い……ウルフ、ウルフっ」
「それに…僕はこんなに忠実に誠実にラビ一筋なのに、ラビはずるいよね。僕だけじゃなく、コンともセックスしてる」
 キツネのコンはラビの幼なじみだが、発情したら交尾するという互いに都合のいい相手。
「っ……コンとは、たまに右手の…代わりをするだけだって、言って…るだろ! なぁ、もう動けってば……して、して! 乱暴にしてもいいから、お願い……」
「だったら僕は? 僕はなに? ……いつもみたいに、またセフレだって意地悪言うの?」
「あぁ……ウルフ、してくれよぉ……もう、ホントに意地悪すんなって」
 限界だとわかるほど細腰が痙攣みたいにぶるんと震え、ウルフは落胆のため息をつく。
「はぁ、しょうがないな。いつもそうやってはぐらかしてばかりで。わかったよ。ラビはもう限界みたいだし……いくよ、ほら」
 ウルフはあとが残るほど強く腰を掴み、抉るように一気に最奥までみなぎる雄をぶち込んだ。
「ひ――っ」